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『………誰ですか?』
峯岸の言葉に、武田だけではなく、隊士たちも開いた口が塞がらなかった。
入隊してすぐの隊士だって、組長の人間は自然にすぐ覚えるはずなのだが。
武田はというと、最初は驚いていたが、すぐにいつものペースを取り戻した。
「ふ…それも君の良いところだ」
『(この人は何を言っているんだろう)』
「私は五番隊組長をしている、武田観柳斎だ
君とは良好な関係を築きたいと思っているんだ、よろしく頼むよ」
『はぁ…よろしくです』
最後の峯岸の言葉に、武田は気持ち悪い笑みを浮かべる。
「うむ、では今からでも私の部屋で話をしないか?
峯岸くんが非番の日なども教えていただけたら、非常にありがたいのだが」
峯岸以外の隊士は、この武田の言葉で、部屋で何をするのかを悟った。
峯岸以外は。
『すいません、眠いので遠慮します』
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