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「ったく、本当に子供は無茶ばっかりするなぁ
そう思うだろ?」
賛同を求めるため、原田は隣にいる、色白で髪の長い、小柄な女性に話しかける。
女性は、笑顔の原田とは対照的に、無表情だった。
『…自分で言える立場ですか?』
原田菜緒。
旧姓、峯岸菜緒。
菜緒は、呆れ顔で原田を見た。
『いつでも根拠のない自信に付き合わされる、僕の身にもなってくださいよ』
「う……そ、そりゃあ悪いけど…」
返す言葉に困り、原田は頭をぽりぽりと掻く。
その情けない旦那の姿を見て、菜緒は、自然と微笑んだ。
何も気にせずに。
菜緒の笑顔に、つられて原田も笑顔を浮かべる。
「…まぁ、いいじゃねえか!
今があるんだしな!」
一瞬呆気に取られ、菜緒は苦笑いを浮かべた。
『…もう、本当に調子いいですね
左之助さん』
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