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『どこへでもついていきますよ
僕はずっと、隊長さんの側にいたいんです』
にっこりと微笑む菜緒の言葉に、偽りはない。
原田も嬉しさを隠すことなく、無邪気に笑った。
「…ばーか、今はもう隊長さんじゃねぇだろ?」
さら、と菜緒の髪を撫でる。
『僕にとっては、ずっと大好きな隊長さんです』
「…それ、反則」
こみ上げてくる愛おしさに素直に従い、菜緒と唇を重ね合う。
唇が離れても、子供たちに茶化されるまで、二人は微笑み合っていた。
どんなに辛いことが起きても、想うことはやめないで。
そうすれば、いつか。
激動の時代、幕末を強き意志で生き抜いた、短気な槍遣いと
初恋の人をただ一途に想い続けた、心優しき無愛想さん。
そんな二人の、ちょっぴり不器用な物語。
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