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原田は自分の所定の位置に戻ろうとしたとき、ふとあることを思い出した。
「土方さん、峯岸直…って奴は、いつ頃から新選組に入隊したんだ?」
「峯岸…?」
「髪が長くて、小さい奴だ」
「…ああ、アイツか」
土方は心当たりがあるようだ。
「以前人手が足りなくて、大人数を一気に入隊許可したことがあっただろ?
確かあの時、妙にチビな奴がいたのを覚えている」
「峯岸は腕のはどうなんだ?」
「さて…あんまり印象がねぇから、可もなく不可もなく…つーところなんだろうな」
「はぁ…」
土方も特に印象がないのなら、どういう人物かも分からない。
「峯岸がどうかしたのか?」
「いや、これといったことは」
失礼と続けると、自分の位置に戻った。
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