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その後諸連絡も終わると、解散となった。
親しい友人でもある二番隊組長の永倉新八が、原田の元へ来た。
生粋の江戸っ子で情が熱く、松前藩の脱藩浪人だった。
剣の腕は相当なもので、神道無念流を使う。
「今から道場に行くんだが、左之もどうだ?」
「ああ、行こうぜ」
返事をすると、二人は道場へ向かった。
─────
──
『あ、すいません』
「おう、悪ィな……あ、」
道場からちょうど出てきた人物とぶつかり反射的に謝ったら、峯岸だった。
「稽古やってたのか?」
『はい』
「どうだ、調子は」
『さぁ…ボチボチじゃないですかね』
「…そうか」
原田は「良かったです」か「今日はあまり調子が…」という答えを予想していたため、またしても会話が途中で途切れた。
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