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ハルルに着くと、予想通り賑やかな光景が広がっていた。
ハルルの樹が常時開花するようになってから、この街はいつもこうだ。
以前ののどかな雰囲気は微塵もない。
エステルは、
「ちょっと、なんか違いますね」
と言いながらもここに住んでいる。
「あれ、リタ?それにユーリも……」
どうやらお姫様の登場らしい。
ラフな格好をしたエステルは、いつ見ても慣れない。
どう見ても似合ってないのだ。
「いらっしゃい。二人とも、今日はどうしたんです?」
「ま、まあ……暇つぶしよ」
「そうなんです?」
「いや、リタがどうしてもエステルに会いたいって言うからな。俺は研究に集中したほうがいいって言ったんだが」
「ちょっとあんた、勝手に嘘いわないでよ!!逆でしょ逆!!」
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