転校の理由

16/19
前へ
/143ページ
次へ
「間守 想くん、ココが校長室です。中へ入ってください」 「わか…分かりました」 落ち着け…校長室は安全地帯だ!!周りに女の子はいない…だから落ち着け!!……よし。僕は婆ちゃんに続いて、校長室に入った。 「改めて…想ちゃん、櫻の杜学園へようこそ。周りの女の子達はどうだった?」 「……女の子が沢山いて驚いたよ。女子校だから当たり前だけどね…。婆ちゃん、もう一度聞くけど…何で僕をこの学校に転校させたのさ!?」 前に聞いても教えてくれなかった。だから、この場でハッキリと聞きたい。僕はどうしてこの学校に転校させたのか。 「想ちゃん……どうしても知りたいかい?」 「知りたい!!」 婆ちゃんは校長専用の椅子に座った。そして、真剣な表情で僕を見て言ってきた。 「……いいでしょう。私が何故、想ちゃんを櫻の杜学園へ転校させたのか…それは『恋』をする為です」 な…なんだって?ぼ…僕がこ、恋をする為だって!?どどどどどどどうして僕が恋を!?
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

424人が本棚に入れています
本棚に追加