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「ば、婆ちゃんは僕が女の子とあまり話さない事を知ってるよね!?なのに…どうして恋なんて…」
「女の子と会話をしない事はよぉ~く知っています。だから、私はこの女子校である櫻の杜学園へ転校させたのです。想ちゃん、もっと女の子を知るべきです」
そんな無茶苦茶な…しかも、転校初日に聞いてしまうなんて……予想外だ。
「む、無理だよ…女性とまともに会話出来る人なんて美咲、母さん、婆ちゃんの三人ぐらいさ……」
「いいえ、想ちゃんなら出来る筈よ。美咲ちゃんと会話出来るぐらいなら必ず出来ます!!…もうそろそろ時間ね?(ピッ)もしもし――はい、よろしくお願いします」
な、何だ?婆ちゃんは誰に連絡したんだ!?だ、駄目だ…頭がパニクってる。…ドアからノック音が聞こえた。
「雨宮です。失礼します(ガチャ…バタン)校長先生、彼が例の転校生ですか?」
「そうです。間守 想くん、彼女は二年四組の担任の『雨宮 佳奈子(あまみや かなこ)』先生です」
す、凄い…美人な人だ…。あれ?婆ちゃんが【ちゃん】を言わなかったぞ?まさか…この先生も知らないの!?
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