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5月11日(水)午後21時
僕はベッドで寝転がり、婆ちゃん(校長)から貰った二年四組の生徒リストを見ていた。
「はぁ…いきなりだもんな。私立、櫻の杜学園 高等部に転校しなさいって…女子校じゃないか」
そう…緊急事態のような勢いで、転校するように櫻の杜学園の校長である婆ちゃんに言われたのだ。
「第一、男である僕が女子校に転校してもいいの!?…婆ちゃんは校長だから何でもありなのかな……」
ブツブツと一人言を繰り返している。僕はベッドから起き上がり、壁に張り付けてあるカレンダーを見た。
「え~と(ペラペラ)約1年と7ヶ月の間、櫻の杜学園にいないといけないんだな…やっていける自信がないよ」
『オーモイーガー――』
ケータイがなってる。この着信は友達から貰った奴だから…何の曲なのかサッパリ分からない。僕はケータイを手に取った。
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