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「和彦からだ?こんな夜遅くに掛けるなんて珍しいな?(ピッ)もしもし」
『もしも~し!!おろ?何暗い声出してんだよ?』
ハイテンションで僕に電話を掛けてきたのは『朧 和彦(おぼろ かずひこ)』前の学校の友達であり、小さい頃からの古い仲だ。…あの着信をくれた奴でもある。
「聞かなくても分かるだろ?例の女子校について悩んでいるんだよ……」
『お、おいおい?普通なら喜ぶところだろ。女子校に転校出来るなんて羨ましいぜ!!』
確かに男なら誰だって羨ましいだろうね。でも、僕はあまり女の子と話した事なんてないし…会話が出来るかどうか…。
『まぁ…何とかなるさ?何か困った事があったらいつでも連絡しろよな?あっ…昼は部活があるから無理だぜ?じゃな!!』
プープープープー
「……今の言葉嬉しかったけど…和彦、何か言い忘れてないか?…まぁいいや」
何の為に連絡してきたのやら…。僕は再びベッドに横になった。
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