424人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ…何だか胸がドキドキしてきた。…何でだろう?」
僕は右手で胸を抑えた。鼓動が早い…緊張しているようだ。
「まだ転校もしていないのに緊張するなんて…僕は大丈夫なのか…(コンコン)ん?入っていいよ」
扉をノックし、僕の部屋に入ってきたのは妹の『美咲』だった。美咲は僕より一つ下であり、櫻の杜学園に通っている。
「お兄、一人言聞こえてるよ。まだ悩んでいたんだ?」
「う、うん…。美咲、僕は一体どうしたらいいと思う?」
美咲は深い溜め息を吐き、思った事を言ってきた。
「もぅ…お兄はそんなんだから女の人と話せないんだよ。お婆ちゃんから生徒リスト貰った?」
「うぐぐ…苦手なんだから仕方ないだろ!!…貰ったよ。もう僕の名前と顔写真が載っているよ。準備が良すぎだよ…はい」
僕は二年四組の生徒リストを美咲に渡した。因みにクラス人数は僕を合わせて32人である。
最初のコメントを投稿しよう!