転校の理由

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「は、初めまして!!婆ちゃ…こ、校長先生から呼ばれ、この櫻…櫻の杜学園に転校する事になりますた!!間守 想です!!お、男ですが…その…よろ…宜しくお願いします」 本番じゃないのに噛みまくってる…恥ずかしい…。すると、扉を閉める音がした。僕の部屋に誰かが近付いて来ている。まさか…(ガチャ) 「お兄…し・ず・か・に・し・て・ね?お休み!!」 「うぅ…小さな声で練習しても意味ないし、明日はぶっつけ本番だな…。が、頑張るぞ………寝よう」 大声を出すと美咲に怒られるし、近所迷惑にもなる。僕は仕方なく自己紹介の練習を諦めてベッドに戻り、電気を消して布団を被った。 「………明日の事が気になって眠れないかも。そうだ?羊を数えよう!!」 僕は目を瞑り、一匹…一匹と順番に羊の数を数えた。しかし…いくら数えても眠れなかった。 「ね、眠れない…。羊が駄目なら音楽だ!!何を聴こうかな……宇多田さんの歌なら寝れそうかも?」 僕はiPodに入れてある宇多田ヒ○ルさんの曲を流した。暫くして、僕は眠りに落ちていった。
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