序章

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男は道の真ん中でへたりこみ、ただ震えていただけだった。 するとどこからか電子音が聞こえてきた。 男は耳をこらしてその音の音源を探した。 すると男の目が電柱の辺りで止まった。 「あ…」 男は思わず情けない声を漏らした。 電柱の後ろに、ピッピッと一定のリズムで電子音を鳴らしている黒い物体があった。 男はそれが何か分かるまで長く時間は掛からなかった。
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