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「失礼します!カリヤ様。フェノール大臣が不振者を捕獲してほしいと。」
そこへ1人の兵士が入ってくる。
「不振者?例の少女のことか?」
「それにもう一名。ロリコンの名乗る男がいます。さきほど情報を元に作った映像がこちらに。」
兵士の持っているのは石のような物だが、これに魔力を込める事で脳内で石に記憶された映像を見る事ができる。
カリヤは魔力を込めて目を閉じて映像を見る。
「こ・・・こいつは・・・」
間違いない。その顔は零だった。
なんて事だ。気付かなかった。
カリヤは自分の鎧に付いているマントを翼に『変換』させた。
「すいません。気になるところがあるので、失礼します。」
カリヤは窓から翼を使い飛んだ。
これが一番手っ取り早かった。
大空に翼をはためかせてカリヤは自分の家を目指した。
そして零達はまだ、カリヤの家にいた。
「なぁ行くとこないんだろ?俺と一緒にウラシアってとこに行かないか?」
「確かにそうなのだが、ウラシアとはどこなんじゃ?」
零はさっきのパージャは違う何かと感じていた。
そして今の質問でそれは確信となった。
「俺もわからん。とりあえずそこに行けば何かわかるらしいからな。」
その時、強烈な風が押し寄せた。あわてて外を見ると、そこには翼をはやしたカリヤがいた。
だが、なにか様子がおかしかったことに零は気付いた。
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