初めて見た世界

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その瞬間パージャと呼ばれて彼女は剣に触れている所から徐々に消えていく。 「リィン・・・私はあきらめない・・・許さない。この世界を破壊するまで。」 封印されるというのにその顔は不気味に笑っていた。その時だった。 封印に成功した事で皆完全に安心しきっていた。 それは不意討ちと言うべきか。 パージャの体から4つの光が飛び出した。 「!?しまった!」 気付いたがそれは遅かった。既にその光は見えなくなっていた。 これで終わったのだろうか? 既にこの世界の破壊は免れた。 少なくとも今は。 リィンは立ち上がろうとしたが足をもつれさせる。 「大量に魔力を消耗したか・・・だが、休む暇もないな。」 リィンは辺りを見渡す。 すっかり姿を変えてしまった世界を。 「ここからはお前達人間に任せる。私は元の世界に帰る。」 もうなにも起こらないはずだ。 パージャの魂を封じた。 だが、最後のあの言葉。 「もし、パージャがまた復活すれば、今度は止める手段がないな。」 そんな事を起こさせないためにも私達がいる。 私達がなんとしてでも止めなければ。 なんとしてでも。 あれから10年後――――
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