第五章 東海道中膝栗毛……?

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そんな態度に憤慨する天狗姫ですが、河童がまあまあと笑顔で宥めます。 「円満解決でよろしいじゃないですか」 「どこがよっ! 東海道くんだりの旅までしてこんなことって」 「楽しいのが一番ですぜ、姫」 暢気に達磨までが言うので、天狗姫は頭から湯気がでそうです。 ですが、それを遮って河童がやはり浮かれながら言います。 「ここは一つ。お伊勢参りをして帰りましょう」 「河童……あんた」 眉をぴくぴくさせる天狗姫に、すかさず半蔵が耳打ちします。 「子宝に恵まれるやもしれませぬぞ?」 「!!っ」 そんなことを言われては、さすがの天狗姫。にんまりとほくそ笑み、先頭だって歩きだしました。 天狗衆に半蔵と兎を加えた一行は、お伊勢参りと帰路の旅へと行くのでした。
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