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「うぎぃあああああ!!」
大男の脇で凄惨な悲鳴が上がる。
どちゃりと気味の悪い音を起て、下男の一人は地面に崩れ落ち、暫く痙攣した後肉塊となった。
「な……!!貴様ァ!!」
いきなりの攻撃に大男は憤怒し、大槍の矛先を沖田に向けたまま猛進した。
しかし其れは目標の肉体を貫く事無く、小気味好い金属音と共に沖田の刀に軽くいなされる。
沖田は身を翻し、足首に蹴りを一発お見舞いすると、大男はそのまま地を舐める恰好となった。
一一力の差は歴然。
誰もがそう思った時、沖田は笑った。
冷えちぎった鉄の塊の様にどこまでも冷たく、重く。
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