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今日も朝が来て私は綺麗な装束に身を包み飛鳥宮に向かう
最近は忙しくて妹子に会えない
妹子に会ったのは、爛漫に咲乱れた桜を見た時以来だ
あの光景が忘れられない私はもどかしい気持ちを抱いていた
「……太子様?いかがなされましたか?」
「…あぁ、いや…なんでもない………」
ふと、我に返る
どうでもいい仕事
書き記していかなければ不必要になってしまう巻物
………全てがどうでもいい。私は最近そう思いはじめていた
妹子に会いたいなぁ……
空を見上げれば透き通る様な青空
雲一つなく鳥が囀りしている
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