第一唱・ジェントルワン

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 大きな通りは石畳。よく慣らされている。  坂を上るように所々住宅がある。どこからでも海はよく見える。  町の中心は先ほどの商店街の少し先。役所、病院、警察、銀行。なかなか立派だ。  そこら辺りまではまだ高台と言える。さらに先は造船所や大きな市場。そして漁港。 船着場も整備されたりっぱな港。はずれの方には浜辺もある。  坂の一つの区切り。そこでオッタは止まった。左右に分かれた道。  左に行けば馬車が通るようなもっと大きな通りにつながる。右は住宅街。  右に曲がったオッタは坂の上の休憩スポットにあるベンチに籠を置く。
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