痛い陽射し

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~体育館~  ボールが床を叩く音と部員達の声が飛びわずかに風が入り込む。  「今日はここまで!」 キャプテンの一言で練習が終了した。  ベンチでドリンクをがぶ飲みし、タオルで濡れた髪を乱暴に拭いた。  頭にタオルをかぶったまま陽人は思った。  (はっきりしねぇヤツ…) なんかイラッとした。  「陽人♪帰るぞ!」 上から頭をわしづかみされ顔を上げたら隼人だった。  「あぁ…」 帰り道咲に一言言われた。  「陽人さぁ…もう少し夏希に柔らかい言葉で話せないの?」 「あぁ!?なんで?」 「夏希、恐がってたんじゃないかって思って…」 「別に普通だろ?」 「俺も咲の意見に賛成かな!陽人の言葉遣いは酷い!!いつか夏希ちゃん泣いちゃう。」 「なんだよ隼人まで!」 「まだ入寮して数日だよ?不安なこといっぱいなのに同級生のわたしたちが取り除いてあげないと!」 「……あぁ、わかったよ!気をつけるよ…」 .
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