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?「終わった…?」
感情のこもらない静かな声
振り返るとそこに
無表情の美人がたたずんでいた
姫宮 麗美…
私の大切な姉の一人
智「見てたの~?
麗美姉様のスケベ」
智笑が茶化したように言う
麗「違う…
目の前でしてたのはそっち…」
冷静に否定している麗美姉様に
智笑はそっと抱き着く
そのまま唇を合わせる
私はそれを眺めているだけ
数十秒程して唇を離す
智「麗美姉様の唇美味しい☆」
麗「智笑の方がスケベ…」
悪戯っぽく笑う智笑に
顔を伏せながら言う麗美姉様
うつむいた麗美姉様に
私はそっと抱き着き
そのまま唇を奪う
私は唇を合わせたまま
麗美姉様の顔を盗み見る
今日も綺麗な顔だなぁ…
すこし羨ましい…
唇を合わせるたびに
いつも思ってるけど
私の家族はみんな綺麗
私だけ浮いていないだろうか…
そう考えると少し気が沈む…
私はそっと唇を離す
麗美姉様に微笑みかけて
朝の挨拶を口にする
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