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歌舞伎町に到着したレイカがまず向かったのはとある場所の裏路地にある小さなバーだった……
「マスター、呼んだ?」
「おぉレイカ…来てくれたか…早速だが依頼がある……」
「早いね~…せめて何か一杯飲ませてよね…」
レイカがぽつりと不満を漏らすとマスターは苦笑いを浮かべながらコーヒーを差し出した…
このバーは日中には喫茶店として営業をしている…
故にこのメニューは至極当然であった……
「……で?依頼は?いつも言ってるけどこっちにメリットが無いとやらないからね?」
コーヒーを一口飲みマスターを見るレイカ…
その顔付きは日中見せる母の顔ではなく、一人の暗殺者の顔だった……
そう、これがレイカの夜の顔である…
かつて公安部に所属していた頃と同じ…暗殺を生業としているレイカの本来の姿なのだ……
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