~2章 展開は唐突に~

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そう。可愛らしい女がいた。…うん。女だね。 「女ぁ!?」 「な、なんですか!?私が女じゃいけないですか?」 いや、そういうわけじゃないんだけど… 「…で、何か用?」 「いえ、その大したことではないんですけど……それ。」 そういいながら、指差す先にあるのは俺の腰にある刀。 み、見つかっただとおぉぉお!? 「やらん!これは決してやらんぞぉ!俺は第二の裏町は出したくないんだぁ!!」 「い、いりませんよ!それに訳わかんないこと言わないで下さいよ。」 なんだ。いらないのかよ。騒いで損した。 …ん?この女… 「…カネハモッテマセンヨ?」 「物盗りじゃないですよ!そしてなんでカタコトなんですか。変に怪しく見えます。」 …遊んじゃった。 「あはは。冗談だって。」 引きつった笑いを浮かべる俺をジト目で見てくる女。 ……いや、ホントに冗談ですよ? 「まぁいいです。」 なんか許されちゃった。 「あなた、その刀を見るに、何かの武術を嗜んで(たしなんで)いるんですよね?」 「ん?そだよ。」 お?よく見りゃ、この女も腰に剣ぶら下げてんな。普通のブロードソードみたいだけど。 「よかったぁ。一時はどうなることかと思ったけど、どうにかなったみたいですね。」 はい? 「はい?」 思ったことがそのまま口にでてしまった。 「あ、すいません。こちらの都合で勝手に決めつけてしまって。」 …んなこと言われても訳わからん。 「よくわかんないけど、何が言いたい訳?」 「あの、…教師やりません?」 「はい?」 この返事は間違いではないはずだ。普通はこの反応で間違ってないはず。 にこやかに笑いかけてくる女と呆然とした表情のままの男…………なんか変な絵になるな。 ━━━━━━━━━━━
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