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「ほぉ、ここが…」
まぁ、かくかくしかじかあったわけであの女についてきてしまいましたよ。
……………かくかくしかじかです。…はい。
決してめんどくさいとかではなく話す必要性がなさそうだったんでねぇ。
まぁ、要約すると…………
「あの、…教師やりません?」
「はい?」
いきなり何ぶっちゃけてんのこの女は…
「むぅ。なんですかその嫌そうな顔は…。あ、給料はなかなかですよ。」
なぬ!?
いやいやいや。惑わされてはならんぞぉ。これは新手の詐欺だ。そうに違いない。
「なら、泊まる場所と三食付きならどうですか!」
「行きまーす!」
…は!遂のせられて敬礼まで…
今までこんな誘いはいくつ受けてきたことか。
ブルータスお前もか!!
…まぁ、目の前にいる奴はブルータスでもなんでもないけど。それに使いどころ間違った。
……………………………
………………………
……そんなこんなで現在です。
ね。くだらなかったでしょ。
「そうです。ここが、兵士の養成所も兼ねている、〝ミスティア魔術学園〟。」
「そっか。魔術学園かぁ………って、え?魔術学園?」
「は、はい。…あれ?言ってませんでした?」
言ってませんでしたぁぁぁあ!!!
「…ま、いいや。」
今更あーだこーだ言ってもどうにもならないし。
「はぁ…?」
女は怪訝そうに首をかしげながら、校門?をくぐり抜けていってしまったため、俺は追うハメに。
待てぃ。
「ほぉ…でっか。」
この呟きは間違ってないと思う。
なんせ、広~い外訓練場とドーム型のデカ~い訓練所と、これまたデカ~い校舎?…みたいなのが隣接してるんだもん。
…まぁ、この位広くなくちゃ危ないしなぁ。
とかなんとか思いながら、校舎への道を二人でテクテクと歩いていると…
「あ。あなたはそこの訓練場で待っててもらってもいいですか?これからちょっとしたテストみたいなのをするので。」
はい、初耳~
また言ってない~
「…もしかして私。」
「うん。言ってないねぇ。」
「…まぁいいです。」
!?!?
そう言うと一人でトコトコと歩いていってしまうではないか。
「…まぁいいや。」
どうやら少し言葉がうつってしまったようだ。
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