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－－文月学園－－
『試験召喚システム』という世界的にも注目されている最先端システムを導入した試験的進学校であり、このほかにも様々な特徴がある。
私こと、藤堂 ミカン（とうどう みかん）が通っている高校である。
この高校の特徴の一つには『振り分け試験』というものがあり、今、私はその試験を受けている。
この文月学園はＡからＦまでクラスがあり、振り分け試験の成績順によって二年生以上の生徒はクラスが決まっていく。
頭のいい奴はＡクラス、悪い奴はＦクラス、といった具合だ。
さて、私はこの一年間のクラスを決める、重要かつ難しいと噂のテストを受けているのだが……
（なぁ～～んだ、噂より随分簡単なんだなぁ）
これが私の感想だ。
問題を解きながら、思わず欠伸をしてしまう。
（御神（みかみ）ちゃんが考えた練習問題の方が確実に難しいな）
因みに御神ちゃんとは、私のアルバイト先の店長の娘兼同僚だ。
その子が私のためにテスト用の練習問題を作ってくれたのだが、これがハンパなく難しかった。
このように、御神ちゃんに勉強を教えて貰った私からすれば、ハッキリ言ってこの試験の問題は……簡単過ぎる。
（まあ、私はＡクラス行き決定かな）
そう考えていた時期が、私にもありました。
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