振り分け試験

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そうしてテストを難無く解いていると……     ガタン!!!! と、後ろの方で大きな音が響く。 (あ~~あ、やっちゃったかぁ) たまにあることだ。 この振り分け試験には再試験など救済措置の類いは一切なく、風邪で休もうものならその瞬間Fクラス行き決定だ。 なので、体調不良でも根性でテストを受け、途中でぶっ倒れる奴がたまにいるのだ。 「姫路さん!!」 そんな誰かの叫び声で、誰がぶっ倒れたのかわかった。 (瑞希!! そういえば今朝も調子悪そうにしてたわぁ……) 姫路 瑞希(ひめじ みずき)は、学年トップクラスの頭脳と、見る者の保護欲をかきたてるような可憐な容姿を持つ美少女である。 そして、高校生活一年間を共に過ごした私の数少ない友人だ。 (全くもう!! テスト前なんだから風邪には気をつけなさいってあれほど言ったのに!!) 彼女は病弱で、体調をすぐ崩してしまうから、最近はそんなことばっかり言っていた。 「試験途中での退席は、無得点扱いとなるが、それでいいかね?」 ざわめきはじめた教室内で、試験監督の教師が意識が朦朧としている瑞希に向かってそんなことを言っているのを聞いて、怒りを通り越して殺意すら覚える。 (んなこと言ってるヒマがあるなら、とっとと保健室運んで親呼んで家に帰せや!!) 怒りで言葉使いが怪しいカンジになる。 藤堂ミカンの選択肢 1.気にせずテスト続行 2.瑞希を保健室に運ぶ 3.担当教師をぶん殴る
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