菊咲さんちの次女

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菊咲さんちの次女

「で、なんでわざわざ私が使ってる最中の洗面所に、兄貴は乗り込んで来てんだっけ?」 俺が気絶(というか地獄の観光)をしているうちに、実咲は着替え終えてすっかり冷静になっていた。 「…………」 人の意識を奪っておいて、今更その質問をするか…… まあいいけど。 俺は朝食ができたことと、他のみんなも起こすのでわりと時間がないことを伝える。 「あ、もうご飯できたの?じゃあ待ってるからね」 そう言って居間の方に去って行く実咲。 ここで『私も起こしに行く』とか『あとは私がやるよ』みたいな展開にならないのがコイツらしい。 さて、お次は……次女を起こしに行こう。
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