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「昔から、メイド喫茶を開くのが夢だったのよ～～」
俺、菊咲 真幸（きくざき まさき）が小学校を卒業した次の日、俺の実の母親である菊咲 御美実（きくざき みみみ）が、いきなりそんなことを言い始めた。
「だからね、開こうと思うの～～メイド喫茶♪」
いや、わかってる、ちゃんとわかってる。この母親がおかしいことくらい俺だってちゃんと理解している。
家族、いや、知り合いがいきなりこんなことを言い出した場合、まず精神科だか脳神経外科だかの病院を紹介するのが礼儀なんだろうが……
「ウん！がんばってね、お母さん！！」
悲しいかな、当時の俺は馬鹿で、「メイド喫茶ってなんだろう？まあいいや、頑張れ母さん！」とか思ってた。
そしたら、なんと……
母さんは本当にメイド喫茶を開き
これがなぜか人気がでて……
気まぐれで俺や妹達が店を手伝い
気が付いたら、もう引き返せないくらい立派な『店』になっていた
これがこの店、メイド喫茶『Ｓｉｓｔｅｒｓ』の生い立ちである
そして４年の月日が経ち、俺は高校二年になった……
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