菊咲さんちの母親

3/3
前へ
/15ページ
次へ
俺の16年という人生でしっかりと学んだことが一つある。 この母親は、人間としておかしい あの人は、まず精神構造から、身体機能まで何もかも常人ではありえないカンジになっちゃってる。 まず、普通の人間だったらなんの考えもなく、いきなりメイド喫茶開くとか言い出さない。 まずその発想力がありえない。 そして、今見てもらったように料理のスピードがハンパじゃない。 だって今、作り始めてそんなに時間が経ってなさそうな料理を3、4品ぐらい同時に作ってたのに、俺と会話している間にこの人はそれらを全て仕上げたのだ。 そしてこの人はそのスピードを駆使して平日は店を一人で営業している。 ここでもう一度言いたいと思う。 この母親は、人間としておかしい 「どうしたの、マー君??」 「はっっ!?」 いけない、いけない。また母さんの化け物じみた能力を見たせいで思考が明後日の方向に行ってた。 「ふふっ、変なマー君~~」 「…………」 おかしくない。俺はおかしくない少なくても、母さんに比べたら…… 「それより、マー君も早く座って食べましょ~~」 母さんはいつの間にか作った料理をテーブルに並べ終えて座っていた。 全くこの母親(以下省略
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加