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加納はそれを聞いて驚いてしまった。まさか、助八に義理の妹がいたという事など、全く持って知らなかったのである。
「そ、そのくの一が助八の"妹"というのか⁉」
加納は直ぐさま大名に言った。
「今すぐそのくの一を城内に通せ‼」
「はっ‼」
大名は命令を聞いた後、直ぐさまお美代というくの一が待つ城の門へと向かった。そして門は開かれ、お美代は城内に入った。
そこに加納が駆け付けて来た。お美代は加納に向けて挨拶をした。
「御庭番頭薮田助八が兄、伊賀忍者くの一お美代、ただ今参りました‼」
「・・・お、お美代、遠いところからよく来て下さった・・・」
半蔵と同じ像侶に扮したお美代を見て、加納はただ、見つめるしかなかった。
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