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早速、江戸城に招待された半蔵はある場所へ案内された。
「半蔵殿も遠い伊賀の国からわざわざ来て下さって有り難い。助八殿もさぞかし嬉しかろう」
加納は志半ばで斃れた助八を心から惜しんだ。
そして、半蔵は自分より若い助八が最期は勇ましき姿だったと、伊賀の仲間達に聞かされていたのだ。
「まさか・・・拙者より若い薮田助八殿があの様な最期を迎えるとは・・・上様の為に若い命を捧げられた。助八殿はそれだけで満足であろう」
若き命を燃やして、そして燃え尽きた。助八の思いは半蔵にも感じていた。
「・・・ああ、助八殿は最期まで上様を守り抜いて死んでいったのだ。上様もさどかし悲しみに暮れていましたぞ」
命燃え尽きるまで上様を守り抜き、見事に御庭番頭の役目を果たした薮田助八。
加納もその志は心に届いていた。
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