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そして、また
真珠に言いました。
「 君が理解できない以上に僕も理解なんてしてない
ただ、僕は見つけたい
僕が求めている
足りないものを
それはこの子じゃないかも
しれない
この子、かもしれない
どちらにしても
必要な存在なんだ」
「だから、邪魔するなと?」
真珠の問に
チェシャ猫は
薄く笑った。
「 君はわかっているはずだ
僕が君を殺すことに
なんのためらいもないと
いうことお、ね……」
その言葉に
真珠は寒気を感じ、
なぜか無意識に
自分のお腹を押さえました。
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