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これにはさすがの翔もカチンときてしまい、少女に怒鳴り声を上げる。
「聞いてるのかよ!?ていうか君誰なんだよ!?」
翔がそう言った途端、少女の顔から表情が消えた。
【……静かにして下さい】
少女の言葉は何処か神聖な雰囲気を漂わせた。
翔は自然と口を閉ざしてしまう。
目の前にいるポニーテールの少女が、翔には何処か神秘的に見えた。
【では、説明させて頂きます……】
少女は次の言葉を溜める。
自然に翔の喉がごくりと鳴った。
そしていくらかの静寂のあと、少女が口を開いた。
【貴方はちょうど今日、十万人目の死亡者です♪
嘘ですけど!】
「嘘かい!!」
神秘的な雰囲気は遥か彼方に消し飛んだ。
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