第一章

7/19
前へ
/104ページ
次へ
理解不能、意味不明、そして場違いな嘘。 翔の頭は疑問符で埋め尽くされた。 【ぶははっ、ナイスツッコミっす!では改めて説明します! 貴方は先程死亡しました。これは分かりますか?】 翔は先程の記憶を思い出していたので、否定できなかった。 「はい……」 【理解が早くて何よりです。では次に、実は私は天使です。これは分かりますか?】 「はい?」 【ワォ!貴方、意外と理解力ありますよ! 長所じゃないですかー!】 「いや、今のは……」 翔がツッコむ前に少女が喋り出す。 【ここからが重要です。 まず私は下位の天使、座天使に属してます。特性は意識の支配を有しておりまして、これにより……】 「ちょ、ちょっと待って!!分かんないよ!!」 【そうですか?】 「それにまだ君の名前も聞いてないし!」 翔にそう言われて少女はワォと声を漏らした。 【これは失礼。では、名乗らせて頂きます】
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加