第一章

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【順を追って話しましょう。まず私は天使です。分かりますか?】 少女の問いに翔は困った。 翔にはどこからどう見ても普通の女の子にしか見えなかった。 【信じられませんか?では耳を閉じてみて下さい】 翔は言われた通りに両手で耳を閉じた。 【どうです、聴こえるでしょう?私達天使は脳に直接喋り掛けるので、間の障害物は無意味なんです!】 確かに、こんな事人間には出来ない。 翔は何とか自分を納得させた。 【では次に、私は天使の中でも下位の座天使に属してます。あ、でも今人間界にいる天使は全員座天使ですけどね】 「…ちょっと待って!全員って、天使って何人もいるの!?」 【はい。神界に行ったらそりゃもう、うじゃうじゃと。 ま、これについては追い追い話しますね】 「何かもう謎だらけだ……」
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