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「翔ー!早く起きなさーい」
「ん……ふわぁ~あ」
母親の声で目を覚ます少年。
「もう起きてるよーー!!」
少年は大きな声を出してから、目を擦りボサボサの茶髪を掻く。
そしていつの間にかオフになっているアラーム付きの時計に手を伸ばす。
「わぁぁぁあ!!!」
少年はベッドから起き上がり、急いで部屋を後にした。
リビングに着くと、母親が朝食の食パンをかじっていた。
「何でもっと早く起こしてくれなかったの!?」
「起こしたわよ。一回で起きないあんたが悪い~」
母親は少年に見向きもせずに呟く。
あぁ、もう!と頭を掻き少年は玄関に向かう。
「朝ご飯は~?」
リビングから母親の能天気な声が聞こえた。
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