第一章

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「いらないっ!!」 そう叫んでから少年は荒々しくドアを開けた。 「朝から腹立つな~」 何だか今日は嫌な一日になりそうだ……。 そんな予感を胸に少年がドアを閉めたとき、少年の耳に大きなアクセル音が響いた。 バンッ!! 激しい衝撃を感じたと思った直後、少年の身体は宙に浮いていた。 ………あれ? 何だ、これ? 何で……、空が… どん! 再び大きな衝撃が少年の身体に襲い掛かったとき、少年の視界はコンクリートの地面だけを捉えていた。 あ………れ…? 何だか…身体が…冷たいな…? あ………、ちょっと…… …眠い……か、も…………
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