事の始まり

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さて、この日署内では怒声が響いていた。 「こらぁぁぁぁ!!事件を解決し、犯人を捕まえなきゃならん警察が、犯人も捕まえられんで一体何をするってんだ!最近お前ら、気がたるんどる!いいか、仕事がなくて気がたるんでるんなら、身の回りの整理、署内の清掃、町内の見回りなど、できることはたくさんあるだろうが!!警察としては、やる気のない警察なんかいらねぇ。お前ら、やる気はあるのか!!」 「は、はい!大変申し訳ございませんでした」 「いいか、最近うちの警察署の不名誉がニュースに出るようになってんだ、これ以上この警察署の名誉を下げるようなことはすんじゃねぇぞ。」 「はい!」 「勝田、お前またひったくりの犯人を逃がしたそうじゃないか。次そんなことあったら、クビにするからな、よく覚えておけよ」 「は、はい……」 勝田は署長の言葉に、不安が混じった返事しか出来なかった。
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