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姫は自分に言い聞かせるかのように たくさんの紙に書いた 私は呪われてなどいない と それだけでは何の解決にもならないと知りながら ひたすら書き続けた そのうち 姫は誰かに信じてもらいたくなった 自分は呪われてなどいないということを 姫は 私は呪われてなどいない と記した紙を 紙飛行機にして窓から飛ばした 誰かが信じてくれることを願い 飛ばし続けた
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