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城下町に住む人々は見た 塔の天辺から紙飛行機が舞い落ちてくるのを あの塔の天辺には 呪われし姫君がすんでいるという この紙飛行機にも 何か呪いがかかっているに違いない 大抵の人はそう言い 紙飛行機を開くことなどせず 燃やした たまに興味本位で開いてみる人もいたが 姫は気が狂ったのか そう言うだけで 姫のことを信じる人は 誰一人としていなかった
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