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鷹匠の男 帰ってきた鷹の脚に 紙がくくりつけられているのに気付いた もし私に特別な力があるのなら こんな所抜け出している そう記されていた 言われてみるとそうだ 何故姫は何もしない 姫のいる塔に異変が起きたことはない 城にも 城下町にも この森にも 何も変わったことはない もしかしたら姫は何もしないのではなく 何もできないのではないか 男はそう思った 男は 貴女の望みは何か そう記した紙を鷹の脚にくくりつけ 再び姫の元に飛ばした
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