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高い塔の天辺には 侍女が来る時以外開くことのない錠付きの扉と 鉄格子のはめられた窓しか 外と関わるところがなかった 姫はいつも独りで退屈だったので 外の世界に耳を傾けたり 鉄格子ごしに外の世界を眺めたりしていた そうしているうちに気が付いた 自分が 呪われし姫君 と呼ばれていることに
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