出会い

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○結人は緊張していた。 小さなひまわりとピンク色のバラの詰まったミニブーケは下を向いたまま、 青年の震える手に揺れていた。 青年は炎天下の路地に立ち尽くし、 ただ、 背中をつたう冷や汗を感じながら 自分に向けられたナイフに青ざめていた。 ……どうして。 どうして僕が……、こんなことに。
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