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…そして冒頭に戻る訳である。
「あぁもォいい加減にして下さい!!俺は腹が減って…」
言い切れず、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「ーーー!!!」
―まさか…昼飯抜き!?信じられねぇ!
「…来い。」
「は?!!」
あと五分で授業が始まる。昼飯も摂ってない。
しかも迷子!
そんな最悪の状況で腕を捕まれて、しかも後ろ向きのままで何処に連れて行く気なのだろうか。
「ッ先生 !!俺授業!」
「良いから来い。」
今度はしっかりと手を引かれて。
手を握られた事に驚きはしたが、
「後ろ向きよりはマシか。」
この時はそんな事しか考えて無かった。
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