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別れそして、覚悟
焼け焦げた建物の跡地に3人の人物が立っていた。
1人はその場に座り込み1人の女性を抱き起こしていた。
「レイラ…。」
スーツに眼鏡姿がよく似合う男が呟く。
レイラと呼ばれた女性はゆっくり瞳を開き、黒い希望を込めた眼で彼を見つめる。
「ケイン…。」
女性は弱々しくだが、嬉しそうに微笑む。
だが、その顔は死を感じているのか悲しそうで嬉しそうな表情をしていた。
「それに、レオにリーナも来てくれたのね…」
「勿論よ。私達、親友でしょ??」
リーナと呼ばれた金髪に薔薇の入れ墨をいれた女性が悲しそうに微笑む。
「ありがとう…。
ケイン…、ごめんね…。守れなかった…。」
レイラは涙を流しながら彼に言う。
「何も言うな…。君が生きてくれるだけで十分だ」
ケインは辛そうな表情になりながら答える。
彼等は気付いてるのだ。
彼女は助からないと…。
そして、彼女も気付いていた。
だから、喋り続けるのだ。
自分の意志を…。
想いを言葉にのせて…。
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