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「ケイン…、リーナ…、レオ…。お願い…。はぁ、泣かないで…。私達の分も生きて…そして、私達の…大切な…宝を…取り戻して…」
レイラはゆっくりと右手をあげる。
ケインは左手で握りかえす。
その手は震えていた。
「あぁ…。わかった…。
だから、レイラ…死なないでくれ…。俺は、君を愛してる…。傍に居てくれ…。」
ケインは必死に言う。
だか、別れは近づいていた。
「ケイン…。私も…愛してる…傍に…居る…わ」
彼女は嬉しそうに微笑みながら眼を閉じる。
「レイラ…。」
リーナは涙を流す。
そんな、彼女をレオは抱きしめる。
「レイラ……。」
彼等は暫くその場から動かず悲しみにくれた。
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