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砂浜に瓶を大切に抱えた少年がいました。海は静寂を保ち、心地よい音を立てる
海は少年の足を濡らし遊ぼうと誘っている引いてはまた少年の足を濡らして
少年はそんな海には反応せず
ただ遠くの水平線を眺めている。
すると少年は今まで大切に持っていた瓶を海へおもいっきり投げ込みました。
瓶は綺麗な放物線描き
チャポンと海に落ちてゆらゆらと漂うと…沈み始める
少年は落ちていった瓶が沈んで行くのを確認すると、笑みを浮かべ海を背にした
静かだった海は変貌し
少年を飲み込もうと迫ってくる
しかし少年は逃げる事なく
海へと飲み込まれてしまいました
何もすることが出来なかったアタシは瓶を探す。
いくら探しても見つからず…
アタシの中に少年の笑みが残っているだけ
そして…また別の場所へ
終演
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