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少女は刀が刺さっている墓の前に立っている
『暗くて、冷たい土の中に眠るの淋しくないかなぁ』
少女はそう言って墓の前でしゃがみ込む
『どんなに泣いてもどんなに叫んでも貴方は眠っている!!私を忘れてしまったのですか?』
『━━さん』
死んでしまった人の名は掠れて聞こえず…
『貴方の笑顔が好きだった…声だって、いつもの癖も好きだったのに!!』
少女は墓に寄り掛かり…死んでしまった人に想いを告げていた。
少女は涙を拭い立ち上がると刀を引き抜きく、刀は少女の背丈ほどあり…両手で持つのがやっと…。
『貴方を殺したあいつらを許さないの、復讐してやる』
決意したのか、少女の眼はまっすぐで…涙は止まっていた。
『待っててね、貴方の仇を取ったら貴方に逢いに逝くよ…だから刀は借りていくね』
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