柳の下に

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「止めぬか…」 少女は声がした方へ振り向くと死んでしまった人らしき人物が立っている。少女は驚き瞼をぱちぱちさせていた。 「そんなことはしなくてよい」 刀を返すように少女の前に手を出す男 『だって…私は貴方を奪ったあいつらが許せないのです』 やはり少女の想い人だったらしく、少女は刀を離そうとはしなかった。 「俺はここに居るだろ?」 男は困った顔をし、少女に刀をよこすように再度手をだすが 『そうですけど…お化けじゃないよね?』 と少女は警戒をしながら男を見る。 「ご冗談を…足は有るだろ?」 五体満足だろと言わんばかりに男は行動で示すと 『やっぱり…━━さんだ!』 少女は刀を置き、男の所へ走り出し抱き付く。 「ぬおっ!!」 いきなりの少女の行動に男は驚き、微笑むと少女を撫でる 『会いたかったよ…』 「一人にしてすまなかった」 『もういいよ、許してあげる!一人にしないで下さい』 「あぁ」 どうやら…ここは幸せに終わってくれると。 いや…違うようだ… 少女の想い人の男は見えぬはずの私にニヤリと笑いかけ…少女を包むように消えて行った。 私が見えるのは死に属す者のみ…少女は死に魅入られてたらしい。 そして私は次の場所へ 終演
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