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『おかえりなさい…あなた』
そう言って声の主は美しい女性となって現れる
『━━━!?……カハッ!!?』
名前を呼び近寄ろうとした男は血を吐いて倒れた
美しい女性は何も言わず、もがき苦しむ男を見ているだけ
美しい女性へと男は手を伸ばし…
そして男は動かなくなる
『おやすみなさい』
一言、美しい女性は言うと切なげに男の遺体を羽織っていたフードで覆い隠す。
『あら…貴方は…』
どうやら女性は私に気づいたらしく…一瞬にして私の前に現れた。
『此処じゃないでしょ…貴方のいるべき場所は…』
女性はそう言うと私の躯に触れ、押した…
『さよなら 傍観者さん』
あぁ…また次の場所か…
吸い込まれる感覚と虹色の光が私を包み、女性は手を振っていた。
終演
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